

川崎の反ヘイト条例成立にいたる経緯とその意義を丁寧に記述したブックレット。いかにも市民運動感のあるタイトルとデザインですが、若手社会学者兼アクティヴィスト・瀧大知の筆致のおかげで、まずもっておもしろい内容に仕上がっています。なぜ法や条例による規制が必要かという点について、この10年のヘイトスピーチをめぐる状況整理がていねいに行われているため、現在の反差別運動のエッセンスを概観するにも手頃な一冊。ぜひ全国のみなさんに手にとっていただきたいです。
瀧大知・著、坪郷實・解説
市民セクター政策機構
価格:¥500(税込み)送料無料
発売日:2020年2月14日
A5判64ページ
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目次
第1章 過激化・公然化した差別
第2章 差別を放置してきた日本社会
第3章 カウンター行動の意義と制約
第4章 ヘイトスピーチを「犯罪」とした川崎市
第5章 「ポスト川崎モデル」の取り組みへ
資料 川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例
参考・引用文献とSNS
「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」制定に寄せて(坪郷實)